現代社会はストレス社会といわれています。
また、予測不能はことも多発していますよね。
そんなんこともあり、今「レジリエンス」は注目されています。
実際に、レジリエンスの重要性が、ビジネスの世界でも認められるようになっていて、欧米を中心として、多くの企業でレジリエンスを高めるトレーニングが導入されるようになりました。
こんにちは、心と脳をポジティブでしなやかに整える専門家の長沢です。
今日、新しい気付きや心動くこと見つけましたか?
自分の強みを生かしながら、モチベーション高く、前向きに、そして、ワクワクしながら、自分で考え行動し、ポジティブで健康な心で生きられるようにサポートをしています。
今日は、前回に続いてレジリエンス」について深掘りしていきます。
ではどうぞ
ハーバード大学の長期縦断的研究で解明してきたこと
20世紀の初めから続けられてきた長期縦断的研究、通称「グラント研究」は、ハーバード大学のエリート中のエリートを研究対象ととする事で何が明らかになったのかというと、それは、
「彼らが持つポジティブな要因とレジリエンスとの関係性」です。
この研究では、「病気」の対となる状態の新しいパラダイムを示しています。
一般的には、「病気」の対の状態といえば、「病気でない」「健康」ですよね。
でも、この研究では、「病気」の対の状態を「健康とレジリエンスを備えた状態」と示したんですよ。まさに、マイナス(病気)からゼロ(病気ではない)でなはなくて、プラスとなる状態を解明しようとしたんですね。
そして、さらには、大人のレジリエンスを決めるプロセスについても解明してきたんです。そこでは
「大人のレジリエンスは外的要因と内的要因とが相互作用を及ぼす動的なもの」ということが明らかにされたんです。
これによって、いつでも働きかけとしてのトレーニングが可能となったんですね。
ここでいう外的要因とは、親や環境から被ったストレスの多い出来事のことで、内的要因とは、自分のものの考え方です。
つまり、外的要因があったかなかったかという事よりもそれらの出来事に対して自分がどのように考えるかという事ですね。
実際に、外的要因についてはどうすることもできないですが、それに対する考え方というのは変えることが可能です。
なぜ今レジリエンスなのか?
確かに現代社会は、ストレス社会といわれるくらいに、ストレス過多の時代ですし、また、地震や感染症など予測困難なことが頻繁起きる時代です。だからこそレジリエンスが求められているんだという見方もありますが、必ずしもそうとはいえません。
そこにはレジリエンスの対する研究が進んできたということが大きく、レリエンスが必要になったというよりも研究の成果を多くの人たちが注目するようになってきたということとストレス時代がマッチしたということだと思います。
現代社会には、レジリエンスの成果がピッタリ合うものとして受け止められてきた結果が今のレジリエンスに対する注目度だと思います。
付け加えてお話しすると、今日のようにソーシャルスキルの必要性が高まっている時代もレジリエンスを必要としているといえます。
レジリエンス研究の成果のひとつに
「レジリエンスは誰にでも生まれつき備わっているもの」
ということがあります。
私たちは、人の手を煩わせることなく簡略化できる社会へと変化してきました。その典型がAIですね。
急激なSNSの普及も大きくコミュニケーションと生活スタイルを変えてきました。反面、コミュニケーションツールとしてのSNSが若い人たちを苦しめたりしています。
コミュニケーションスキルというのは、
- 調整力
- 交渉力
- 説得力
- 社会的洞察力
の4つのスキルの総称です。
こうしたスキルが職場でも止めらるということは、AIなどの技術もソーシャルスキルなしには成り立たないということを証明しているのですね。
ソーシャルスキルというのはいってみれば、対人関係力のことです。AIなどの進歩に伴ってソーシャルスキルの重要性が高まってきたということです。
レジリエンスというのは、個人の力というよりも「個人と関係性の力」のことですから、まさに今日的課題にぴったりなのです。
だからこそ、レジリエンスとレジリエンストレーニングが注目されるのですね。
まとめ
2回にわたってレジリエンスについて改めて考えてみました。
現代社会の課題とレジリエンス研究の進歩が重なった今、レジリエンスが注目されているということの必然性を見てきました。
全ての人が持っているレジリエンスは、ますます必要で重要な力です。
ただ、レジリエンスは、誰もが持っていますが、鍛えないと使えません。だからこそ、レジリエンストレーニングがあるんですね。
ぜひ、ストレス過多の現代社会と予測困難な時代をポジティブで前向きに生き抜くためにレジリエンストレーニングを積んでくださいね。
ではまた。