こんにちは。ストレス社会で毎日ストレスにさらされ心痛め、心が折れたり、職場をやめたり、命を落とす人を一人でもなくしたいという思いから、強いストレスにさらされても心折れることなく、柔軟でしなやかな心をつくる手助けをしているレジリエンストレーナーの長沢です。
今は、忘年会シーズン真っ盛りというところですね。あなたは忘年会を楽しみにしていますか?それとも負担に感じストレスに思ったりしますか?
近頃は、忘年会を開いても人が集まらなくなってきたという声も聞こえてきますね。
そこで、今日は忘年会って、いる?いらない?ということについて考えてみました。
忘年会はなし!という人が増えています
リーマンショック以来続く低調な経済。「働き方改革」では、今後どのように変わって行くのかが不透明という中で、企業で求められているのは優秀な人材の確保です。
あなたの会社では人材の確保に工夫をされていますか?忘年会もその一つですよね。忘年会は、一年間の労をねぎらい、次の年もよろしくおねがいしますと言う意味を込めておこなうことが多いかと思います。でも、最近は、参加率が減少しているよと嘆いておられる企業経営者の方は多いですよね。
はっきりと言いますね。
忘年会に参加しない理由は、一言で言ってしまうと「会社が嫌い」だからです。もちろん、子育てに忙しい方や、お酒が飲めないのでという方もいるでしょうが、基本的には、今の職場が、働きがいがなく、給料だけをもらう殺伐とした会社になっていることが多いということです。そんな中で、わざわざ時間を割いてまで忘年会に参加したいとは誰も思わないですよね。
田辺三菱製薬が行ったアンケート調査があります。
20代から40代の社員500名に忘年会に参加するかどうか聞いたところ、「参加したくない」「どちらかというと参加したくない」が44.2%だったそうです。ただ、この内自分が忘年会を実施する立場になった時、忘年会を実施するかどうかという質問には、4割が企画すると答えたそうです。
あなたはこの数字どう読みますか?(全体では、65%の人が実施すると回答したそうです)
今の忘年会には行きたくないと思いつつも、仕事環境的・人間関係的には必要と考える人が多いということも言えますよね。
経営者のあなたは、みんなが参加したいと思うような忘年会を企画していますか?それとも人任せにして、自分は参加るだけですか?
これだけ従業員不足、定着率の低さが問題になっているときに、忘年会が離職の決定打になる場合もあることを考えましょう。
生きがいを見つけたい若者
一方では、多くの人が人生の1/3の時間を占める働く時間を嫌いな会社で生きがいも見つけられず単にお金のためだけに過ごすことになっている状態にあるということですよね。これはとってももったいないことですよね。一方的に職場をせめるだけでは解決しません。自分から変わる努力も必要になります。
ちょっと前になりますが、タレントの高田純次さんがコマーシャルで、「5時から男の~♪」とやって大ヒットしたコマーシャルがありました。(古すぎ?)仕事は5時で切り上げ、5時からを楽しもうぜ!といったものです。
あのコマーシャルはいっときヒットしたのですが、割と早くなくなってしまいました。
働く人のメインになる仕事時間が充実できないで、5時から生き生きとなんかできるわけがないということですね。結局、5時から、お酒を飲んで会社や上司の悪口を言っておしまい。逆にストレスをためる人が多くなってしまったということに気づいたということだと思います。お酒を飲んでもストレス解消になりませんからね。
それでも意識の高い人達は、5時から自分を高めるために勉強したり資格をとって転職していきましたよね。それもほぼ0.01%いればいいほうで、ほとんどの人は、ストレスを抱えてしまった。
自分のいる職場で生き生きとやりがいのある仕事の仕方を見つける努力が必要になります。
今の若い人たちって、僕たちの世代と違って、お金や物に重き価値をおいていません。お金やものではは動か無いのです。価値観が変わっていることに気づくことが大切です。今の若者達は、承認欲求が高く、生きがいと自分らしさを求めています。生きがいを見つけられるような働き方を考えるのも、経営者や上司の仕事です。
どんな忘年会なら参加者がふえるのか
それでは、どういった忘年会なら参加者が増えるのか。
職場の規模や従業員の人数など条件が違うので一概には言えませんが、参考になる考え方を紹介します。
アメリカなど欧米では個人主義が徹底しているので、忘年会などしないと思いますよね。確かに日本のような忘年会という概念はありません。でも、懇親会や飲み会、ホームパーティーなどは頻繁に開いてます。よく映画やテレビドラマで、ホームパーティーをしている場面を見かけますよね。個を大切にするからこそ仲間意識を共有する機会を積極的に作っているんです。
このような飲み会をrecognition partyといいます。意味は、真価を認め合う会ということになります。日本の忘年会はdrinking party。まさに単なる「飲み会」。
このことを参考にするならば、「感謝を伝える会」、「仕事ぶりをたたえ表彰する会」、小さな会社であれば、普段行くことができないような高級店で自然に接待マナーなどが学べる「社員教育としての忘年会」などが考えられます。
まず無礼講はありえません。無礼講って簡単に言ってしまうと、一年間のストレスを発散していいよということですよね。それって、あなたの職場は、1年間働いている人たちにストレスを掛け続けてきたことの証明ですか?そして、無礼講と言いながら一番無礼なことをするのが上司だったりしたら最低ですよね。
飲み会で嫌われる上司ベスト4
- 説教を始める上司
- 自慢話を始める上司
- 部下に気を使わせる上司
- 酒に飲まれる上司
だそうです。離職率を下げるためにも上司の方々は是非気をつけてください。
僕の結論です
さて僕の結論です。
忘年会はあり!ぜひやったほうがいいです。
でも単なる「飲み会」は意味がありません。それならやらないほうがいいです。「飲み会」は親しい仲間同士でやってください。
あくまでもrecognition party「意味のある忘年会」です。忘年会が嫌だと言って参加者が少ない会社は、いいパフォーマンスを出せるはずがありません。なぜなら、参加しない理由は、会社を嫌いだからです。嫌いな会社のために仕事で良いパフォーマスを発揮しようなんて誰も思いませんよね。
ぜひ、意味ある忘年会で、参加したくなるような忘年会を企画してください。
普段から、働く人たちが生きがい・やりがいを持って働ける環境を作り、喜んで忘年会に参加したくなるような会社経営を目指すことが、これからの不透明な時代を生き抜く秘訣です。
あっ、だからといって、忘年会参加を義務付けなんてしたら愚の骨頂ですから気をつけてくださいね。参加したくない忘年会(飲み会)を義務付けしたらもっと会社が嫌いになるだけですから。
労働力不足が言われて久しいですね。そのような状況の中での会社経営も苦労が耐えないことだと思います。特に、優秀な人材が集まらない。就職しても、仕事を覚える前に辞めてしまい、職場への定着率が低いなどお悩みではありませんか。
何より、働く意欲を高め、やる気を起こしてもらうことが大切です。
私たちは、レジリエンストレーニングをもとにした社員研修にも力を入れています。
レジリエンストレーニングでは、働く意欲を高め、職場の定着率を高めます。