70歳を前にして、私はまだ新しいことを始めます―「もう遅い」ではなく、「今だからできること」がある ―

年齢を重ねると、ときどき頭をよぎる言葉があります。

「今さら始めても……」「もっと若ければ……」「あと何年できるか分からないし……」

自分自身にも、そんな気持ちがまったくないわけではありません。まして、大きな手術を経験してからは、自分の健康や、残された人生の時間について、以前より意識するようになりました。守りに入りたくなる気持ちが、ないと言えば嘘になります。


こんにちは、ハーバード大学流心理学で心と脳をポジティブに整える専門家、長沢修司です。

今日、新しい気付きや心動くこと見つけましたか?

自分の強みを生かしながら、モチベーション高く、前向きに、そして、ワクワクしながら、自分で考え行動し、ポジティブで健康な心で生きられるようにサポートしています。

それでも今、自分の中には、「まだ、新しいことを始めたい」という気持ちがあります。

なぜなのだろう。今日は、その問いから始めてみたいと思います。

若い頃とは違う「時間」の感覚

若い頃は、時間がたくさんあるように感じていました。失敗してもやり直せる。いつかやればいい。そのうち挑戦しよう。そんなふうに思っていました。

前回、大きな手術を経験したことで、人生には限りがあることを以前より意識するようになったとお話ししました。ただ、それは決して悲観的な意味だけではありませんでした。

時間に限りがあると分かったからこそ、「だったら、本当にやりたいことをやろう」と思うようになったのです。今回は、その先の話をしたいと思います。

年齢を重ねたから失ったもの、得たもの

若い頃と同じようにはできないこともあります。体力も違いますし、回復にも時間がかかりますし、無理が利かなくなりました。ここは、正直に認めておきたいと思います。

しかし一方で、若い頃にはなかったものもあります。30年以上の教育経験。さまざまな人との出会い。失敗した経験、うまくいかなかった経験、人生の浮き沈み。そして、レジリエンスやポジティブ心理学を学んできた経験です。

若い頃の自分には「時間」がありました。今の自分には「経験」があります。

どちらが優れているという話ではありません。ただ、手元にあるものが違う。だとすれば、今の自分は、今の自分が持っているものを使って挑戦すればいい。そう考えると、年齢を重ねることを、単純な喪失として捉える必要はないのだと思えるようになりました。

教師を辞めたとき、人生が終わったわけではなかった

長く続けてきた教師という仕事。退職は、大きな節目でした。「教師」という肩書きから離れる。それは、少し寂しいことでもありました。

しかし、人の成長に関わりたいという思いまで、なくなったわけではありませんでした。むしろ、「これまでの経験を、今度は別の形で生かせないだろうか」と考えるようになりました。そこから、今のレジリエンストレーナーとしての活動が始まっています。

キャリアが終わることと、自分の役割が終わることは、同じではないのだと思います。

そして今、また新しいことを始めようとしている

これまで、ブログを書く。YouTubeで発信する。朝の応援メッセージを続ける。レジリエンスを伝える。そうした活動をしてきました。

でも、これからは「伝える」だけではなく、人が実際に変化を経験できる場をつくりたいと思っています。自分を見つめ直す。小さな一歩を踏み出す。レジリエンスを育てる。習慣を変える。仲間とつながる。そうした経験を通して、「自分の人生は、まだここから変えられる」と思える人を増やしたいのです。

なぜ、今になって「自己革命」なのか

ここで、一つ正直にお伝えしたいことがあります。私自身も、自己革命の途中にいるということです。

教師から新しい仕事へ。手術と休養。新しい発信。新しい事業への挑戦。70歳を前にした今も、私自身が変化し続けています。

だからこそ、自己革命とは、一部の特別な人が人生を劇的に変えることではないと思っています。何歳になっても、自分の人生をもう一度選び直すこと。それが、自己革命なのだと思います。

「先生」として、完成された答えを渡す立場でいたいわけではありません。むしろ、自分自身がまだ試行錯誤している一人として、皆さんと同じ場所に立っていたいと思っています。

「もう遅い」という言葉について考える

「60歳だから」「70歳だから」「もう定年だから」「今さら勉強しても」。そんな言葉を、私自身も心の中で何度もつぶやいてきました。

でも、「遅い」というのは、何と比べているのでしょうか。20代の自分でしょうか。同級生でしょうか。それとも、社会が描く人生モデルでしょうか。

20年前に始めることはできません。でも、今日始めることはできます。

もちろん、「何歳でも何でもできる」と言いたいわけではありません。できないこともありますし、身体的な制約も、環境的な制約もあります。それでも、今の自分にできる形で始めることはできる。そのことだけは、確かだと思っています。

人生後半の挑戦は、若い頃の挑戦とは違う

若い頃は、成功したい、認められたい、何者かになりたい、という挑戦もありました。

人生後半の挑戦は、少し違っていいのだと思います。自分が大切だと思うことをする。誰かの役に立つ。経験を次の世代に渡す。会いたい人に会う。行きたい場所へ行く。学びたかったことを学ぶ。

人生後半の挑戦とは、人生を大きくすることではなく、人生を自分のものにしていくことなのかもしれません。誰かに認められるためではなく、自分が納得できる形で、これからの時間を過ごしていく。そういう挑戦の仕方があってもいいのだと思います。

レジリエンスがあるから、挑戦できる

新しいことを始めれば、当然うまくいかないこともあります。自信がなくなることもあります。

だから必要なのは、「絶対成功する」という自信ではなく、「うまくいかなくても、また考えればいい」と思えることです。これこそ、私がずっと伝えてきたレジリエンスです。

レジリエンスは、逆境から回復するためだけのものではありません。新しい一歩を踏み出すための土台にもなるのだと、今は感じています。

これまで私は、レジリエンスを「立ち直る力」として伝えることが多かったように思います。でも、挑戦の一歩を踏み出すときにも、同じ心の筋肉が使われています。うまくいかなかったときに、そこで終わりにしない。もう一度考え直して、次の一歩を選ぶ。それができれば、挑戦は特別な人だけのものではなくなります。

今日の自己革命の一歩

「いつかやってみたい」と思いながら、先延ばしにしていることはありませんか。

もしあれば、紙に一つだけ書いてみてください。そして、「それを今の自分にできる、一番小さな形にするとしたら何だろう」と考えてみてください。

旅行なら、まず調べる。勉強なら、本を一冊手に取る。仕事なら、アイデアを一枚書く。誰かに会いたいなら、連絡する。大きな決断でなくていいのです。小さく始めることが、今日のワークです。

まとめ ― 私は、まだ「これから」を楽しみにしている

70歳を前にして、若い頃と同じことができるとは思っていません。でも、若い頃と同じである必要もないと思っています。

これまで生きてきた経験を持った今の自分だからこそ、できることがあります。

私には、まだやってみたいことがあります。会いたい人もいます。行ってみたい場所もあります。そして、つくってみたいものもあります。

だから私は、これからも新しいことを始めます。小さな一歩からでいい。もう一度、歩き始めればいいのです。

そしてもし、あなたの中にも「いつかやってみたい」という気持ちが眠っているなら、その気持ちを、もう少しだけ大切にしてみてください。大きく変わらなくていい。まずは、今日できる一番小さな一歩から、もう一度歩き始めてみませんか。

ではまた!

関連記事

  1. 10年後も輝き続ける!人生を変えるモチベーション術

  2. ストレスを感じやすいとか傷つきやすいとか生まれつきとちゃうの…

  3. 良い上司になりたい?それなら瞑想をおすすめです

  4. 人生の後半戦を輝かせるポジティブ心理学

  5. 記憶力アップに役立つ事は何か?

  6. 大きな手術を経験して、改めて考えた「人生で本当に大切なもの」…

朝活学習会In札幌情報

 

 

次回の第64回朝活学習会は
未定(日)
9:00~

詳しくはこちらから

 

研究所通信を読む

研究所通信は、週2回発行されています。

 

どなたでも無料で読むことができます。

 

ブログでは書ききれなかったことや
特別支援教育やレジリエンス教育に
関する新しい情報が載っています。

 

通信を読んでみる

 

通信が、迷惑メールに入って

いないか確認してね。

 

LINE公式アカウント

 

気軽に登録して、いろいろ質問してみてください。いろいろな情報も届きます。

 

友だち追加

最近の記事

人気の記事 おすすめ記事
  1. 読書のすすめ

    2023.08.21

代表ツイッター

PAGE TOP