「仕事や語学で結果が出るたった一つの方法」という記事でマインドセットのあり方で成果や結果が大きく違ってくるということをお話しました。
今日はもう少し具体的な例を交えながらお話していきます。
こんにちはメンタルトレーナーの長沢です。
自分の強みを生かしながら、チベーション高く、前向きに、そして、ワクワクしながら、自分で考え行動し、ポジティブで健康な心で生きられるサポートをしています。
「仕事や語学で結果が出るたった一つの方法」では、同じ経験(仕事や学習)をしても結果が異なるのはマインドセットが違うからだということをお伝えしました。
今日はそのことをより理解してもらえるように、具体的な事例を交えながらお話いていこうと思います。
マインドセットで知性も伸びる?
「人が自分の知能を変えられると信じているかどうかは、仕事の成果に直接的に影響する」ことを示した研究があります。つまり、自分の能力は今より更に高められると信じている人は仕事や学習で成果を出しやすいということですね。
これは、スタンフォード大学で行われた研究です。
どういう実験かというと、
中学1年生(373人)を対象に
- 「固定」のマインドセット、つまり自分の脳力はもともと決まっていると考える
- 「成長」のマインドセット、つまり努力によって自分の基本的能力は伸ばせると信じている
のどちらを持っているかを調べて、その後2年間に渡って追跡調査をしたそうです。
その結果はというと、学業において大きな違いがみられたといいます。
「固定」のマインドセットの子供たちの学業の平均点がほとんど変化しなかったのに対し、「成長」のマインドセットの子どもたちは平均点が上昇の軌道を描いたのです。そして、この変化が起きたのは「成長」のマインドセットをもった子どもたちだけだったといいます。
この結果について、研究グループはいくつかの分析と推論を行っています。
基本的にはモチベーションが高まるからだといいます。つまり、努力すれば成長する・成果が出るということを信じているので、一生懸命に努力し、停滞があったとしても無力感に屈しないということです。
自分を信じるから努力でき、行動できる。う~ん、ちょっと、耳が痛いところですね。
もう一つ研究を紹介します
これは香港大学の学生たちを対象に行なったものです。
ここでは、「成長のマインドセットは潜在的な可能性を最大にするが、固定のマインドセットは成長をとめてしまう」ということを示した研究です。
香港大学では、授業も教科書も試験もすべて英語なのだそうです。
なので、英語ができるということが即成績につながります。当然、多くの学生は入学当初から英語が堪能なわけではありません。
そこで研究チームは、入学してきた学生たちに
「学校側が、英語力向上が必要な学生のための補習コースを行ったら、参加しますか?」
という質問をしました。
そして、次に学生一人ひとりのマインドセットを調べました。
その結果、「成長」のマインドセットの学生は皆、補習コースに喜んで参加すると答えたそうです。
一方で、「固定」のマインドセットの学生はというと、殆どは見送ると答えたということです。
つまりここで何が言えるかというと、
自分の能力は変えることができると信じている人は、成績を良くするための行動を次々に取ろうとするということです。「固定」のマインドセットの人は、同じ機会を与えられても無駄にしてしまうということですね。
いま、仕事やが語学学習で成果がなかなかでなくて、無力感に屈しそうになっていませんか?
自分の力を信じて、結果を出しましょう!
まとめ
マインドセットに関する研究や実験はたくさんあります。
今日は、わかりやすく、自分に置き換えやすい研究を例に出してみました。
仕事や語学学習でなかなか成果が出ないと諦めかけていたり、自分の能力を固定的に考え、限界を決めていませんか?
マインドセットの持ち方次第で成果や結果は全く違ってきます。
自分の能力や力を信じて努力や行動を止めないで進んでいきましょう!!
次回は、マインドセットとは何かについてもう少し説明します。
ではまた。