大人にも愛着障害や愛着不全の方が結構いますよということを昨日書いたら思わぬ反響がありました。
ちなみに昨日の記事はこちらです。よかったらお読みください。
なので、今日は少し別な角度から愛着障害について書きます。それは何かというと・・・。以下のお楽しみ。(失礼!)
こんにちは、レジリエンストレーナーの長沢です。
今日は大人の愛着について、対人援護職に関わって少し書いていきます。
僕が現職の教員のときから感じていたことなのですが、教師には愛着不全の方が多いような気がしています。
対人援護職にある方こそ安定した愛着が必要
保育士さんや教師、介護士さん、他には例えばトレーナー、カウンセラー、セラピスト、ヒーラー、占い師さんなどなど対人援護職にある人は自分の愛着パターンを把握しておいたほうが絶対にいいです。
なぜなら、愛着不全があると、人と安定した関係を築くのが難しくなるのですから、結果、安心したサービスを提供できなくなるからです。
これは、サービスを受ける側からするとより良い安心できるサービスが受けられないということになります。
ですから、対人援護職にある方は、自分の愛着パターン、少なくとも自分が安定型なのか、回避型なのか、不安型なのかを把握し、相手と安定した心のつながりを築くように努力したほうがいいです。
対人援護職に愛着不全がある場合
最近、保育園、学校、介護現場でのいろいろな事件や事故のニュースを見たり聞いたりします。
簡単には言えませんが、事件や事故の多くには、対人援護職の方の愛着不全が基底にあった可能性があるのではないかなと思います。
事件や事故までにはいたらなかったけれど、十分なサービスを提供できなくて悩んでいる方もいるのではないかなと思っています。
人に責任を追う仕事ですから、ストレスも大変なものですよね。だからこそ、対人援護職にある方は、自分の愛着パターンを把握して、子供や大人、お年寄りとのよりよい関係を築いていけるように努力してほしいと思っています。
大人の愛着不全の原因
大人の愛着障害・愛着不全の原因は社会環境が大きく影響しています。
簡単に言ってしまうと、格差社会や学歴社会の中で、親も安心して子育てができる環境にないということです。
愛着が形成されるのは子育ての最初です。親(養育者)から無条件で、十分にかつ永遠に愛されるという実感を持てたときに愛着が形成されます。また、親子関係で言えば、そのような絆ができるということです。
親は当然ですが、子供の幸せを願い、将来困らないようにといろいろな力をつけてあげたいと願います。この格差社会・学歴社会を生き抜くために必要なこととして様々な経験を良かれと思いさせてしまいます。
しかし、子供の側からすると、自分を守ってくれる安心できる存在のはずの親から、毎日叱咤激励されるわけです。
そのため、安心できる安定した愛着関係を形成することなく大人になってしまう方が大勢いるというのが現状です。もちろん、中にはネグレクトなどの虐待で愛着障害にまでなってしまう方もいます。
いい子とか出来る子とか言われている子供に愛着不全の子が多いのではということも言われています。
でも、愛着に不全があっても、愛着のパターンを把握していれば、人との関係をより良いものに築いていけますし、安定型に変えていくこともできます。
そのためにも、まずは自分の愛着のパターンを知ることが大事になります。
まとめ
保育士さん、教師、介護士さん、その他の対人援護職の方に向けて、自分の愛着パターンを知ることで、相手と良い関係を築き、よりよいサービスを提供できるということを書いてきました。
ぜひ、自分の愛着パターンを把握し、自分の対象の子供、大人、お年寄りによりよいサービスを提供できるようにしてくださいね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた。