教師のレジリエンスが『実践障害児教育』2018年7月号で特集されてます!

レジリエンスという言葉はまだなじみが薄いと思いますが、検索サイトでは、検索数が上がってきています。このホームぺージの記事も検索で徐々に上位表示されるようになっています。試しに「教師 悩み相談 レジリエンス(あるいは特別支援教育)」とグーグルやヤフーで検索してみてください。確か今は、1位か2位で表示されます。

レジリエンスという言葉が浸透してきていると実感している今、有名な特別支援教育の雑誌で教師のレジリエンスの特集が組まれたので気になり、読んでみました。今回はその若干の報告と子どもの教育と生活研究所ホープの宣伝を書きました。

教師のレジリエンスが話題になる理由

特集の導入部分では、「いまこそ必要とされる教師のレジリエンス」と題して

教師の多忙感や働き方改革が話題になる一方で、学級崩壊、人間関係などの精神的負担をいかに乗り越えるかが課題となっている。そこで注目されるのが、心の回復力としてのレジリエンス。教師自身と子どもたちのために、その力を高めるためのヒントを紹介する。

と書かれています。

この特集を企画された川上康則氏(東京都立矢口特別支援学校 主任教諭)は、具体的に、「学校現場が最も着手すべき最大にして喫緊の課題」は「職員室内の人間関係」としています。確かに、病気休業をしている教師の数は相当数に上ります(2016年度の文部科学省の調べでは4,891人となっています)。氏は、この現実から、このまま見過ごすことはできない問題だと捉え、

今の学校現場に必要なのは、教師の心のレジリエンス(「立ち直り力」や「回復力」という意味)を本気で考えることだ

と述べています。僕も共感する部分があります。

僕が、レジリエンスに関心を持ったきっかけも、同僚の先生たちの精神的な疲労や悩みを聞いたり目のあたりにし、何とかしたい、何とかできないかと考えてきたからです。このことは「実践のまとめ~30年を振り返って」(MOHブログスクール内の資料館にあります)にまとめました。それを要約したものはこちら(「考え方・やりたいこと」)にありますのでよかったらお読みください。

特集は3人の教育職員が執筆されています。どれも読みごたえのある内容だと思いました。何より共感するのは、本質を見誤らない目と現実を正しく受け入れる勇気です。

ほとんどの先生たちは、本来の子どもとの関係において充実感が得られのであれば、少々の忙しさなどはいとわないと思います。だって、子どもが好きで、子どもの笑顔が見たくて先生になったんですから。でも、先生たちのこの多忙感はその忙しさではないですよね。せっかく教師になったのに充実感が持てなかったり、こんなはずではなかったという思いですよね。

そいう状態で仕事を続けていくのは本当に難しいです。働き方を変えるだけではなんともできないことです。3人の文章からはこれらのことがよくわかります。

「教師の働き方改革」や「いじめ防止基本法」がずれていると感じるのは、この本質を見誤らないことと現実を受け入れる勇気が欠けているからだと僕は思っています。

話題と少しずれますが、「いじめ防止基本法」は、いじめは現実にあることから始めなければ何も解決しないのに、学校にいじめは無いもの・あってはならないものとして捉えるから「防止」という発想になるし、何も解決しないのです。現実に現場では、今いじめがあるということを勇気をもって受け入れれば解決策は考えられます。このことも3人の文章からは読み取れます。

一人で抱えこまないで~レジリエンスを高める方法

レジリエンス教育では、これまでの研究からレジリエンスを高める方法を提案してきました。

理解者を作る

理解者を作るということは大切です。同じ困難な状況にあってもレジリエンスの高かった子どもたちは、近くに励ましてくれたり声をかけてくれたりする大人との関係があったことを明らかにしています。

安心できる仲間を作る

安心できる仲間を作ることも大切です。自分には何が起ころうとも、信頼でき、助けになってくれると思える仲間がいることも大切な力になります。

ストレスから抜け出す方法を持つ

普段ストレスがたまったときにストレスから抜け出す方法を持つことも大切です。

職場での人間関係

こう見ていくと、やはり人と人とのつながりはレジリエンスに強く関係していることが改めてよくわかりますよね。ですから、学校や会社における人間関係でも同僚や上司との肯定的な関係とかかわりが意欲を高めると考えることができるんだと思います。

働いている職員一人一人が繋がれるレジリエンスの高い職場環境を作ることが、結局は最も重要な働き方改革のような気もしますよね。先ほどの川上氏が言うところの「学校現場が最も着手すべき最大にして喫緊の課題」は「職員室内の人間関係」にあたります。

共に歩もう~いつでも連絡をください。

色々な困難があっても自分自身を大切にしてください。僕はいつでも応援したいと思います。子どもの教育と生活研究所ホープでは、レジリエンスを高めて、仕事に充実感をもって望んでほしいと考えています。そのために、いつでもレジリエンスを高めるためのお手伝いをしていますので連絡ください。

朝活勉強会は、ほぼ毎週日曜日に、定員5名だけですが、レジリエンスの勉強をしています。また、いつでも相談も受け付けていますので、遠慮なくどんどん連絡ください。

安心できる仲間を作って、理解者を作り、ストレスから抜け出す方法を学ぶためにMOHブログスクールも行っています。まもなく入会受付が始まります。こちらもよかったらどうぞ入会してください。

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