『500ページの夢の束』は自閉症の女性が主役の映画 キーワードは『スター・トレック』!!

子供の教育と生活研究所の通信やツイッターで、自閉症の女性を主役にした映画『500ページの夢の束』のことをたくさん書いてきましたが、やっと実際に見てきました。キーワードとしては何個かあったのですが、一番重要なキーワードは「スター・トレック」。もう一つの見どころは、監督が、ベン・リューイン、主役がダコタ・ファニングだということですね。

監督のベン・リューインは、『セッションズ』でポリオのため首から下が麻痺してしまた男性の性について描きました。そのポップな描き方が『500ページの夢の束』の前半でも使われています。

そして、ダコタ・ファニングです!映画『アイ・アム・サム』で自閉的傾向を持つ父親の娘役で天才子役として世界中を魅了しました。今回は、当事者を演じています。

これだけでも、映画に関するキーワードとしては面白いのですが、ここでは、もう少し映画で使われているキーワードを紹介しながら詳しく(ネタバレしない程度に)お伝えします。以下に使われている画像はすべて『500ページの夢の束』の公式ホームページからの引用です。

『500ページの夢の束』のキャストとあらすじ

制作年:2017年 アメリカ映画

監 督:ベン・リューイン

キャスト:ウェンディ   ダコタ・ファニング
スコッティ(ソーシャルワーカー) トニ・コレット
オードリー(姉) アリス・イブ

あらすじ

『スター・トレック』のファンでスター・トレックのことならどんなことも記憶している自閉症のウェンディは、ある日、『スター・トレック』の脚本コンテストがあることを知り、参加することにした。

原稿は火曜日のpm5:00までの必着。脚本を書き上げたとき、郵送では間に合わないことに気づいたウェンディは500ページの原稿を持って愛犬と共にロサンゼルスへと旅立つ。

自閉症の女性が、旅の中でたくさんの苦難に直面にしながら、500ページの原稿を届けるという目的のために諦めずに進んで行く。

旅の中で少しづつ変わっていく自閉症の女性を暖かく描いたロードムービー!

自閉症の女性が主役『500ページの夢の束』をより深く理解するためのキーワード

キーワード1 『スタートレック』

自閉症のウェンディは、毎日決まったルーティーンをこなし決まった色の洋服を着て生活しています。いかにも自閉症らしくスタートレック博士としてスタートレックに関する知識は半端ありません。ロサンゼルスまでの旅費は、この知識比べで得た賭け金をためていたものです。

 

 

 

キーワード2『脚本』

『スター・トレック」の脚本を届けることが目的となって、ウェンディは様々な初めてを更新していきます。まさに目的を持つことの大切さを伝えてくれます。

渡ってはダメだと言われている交差点を初めて一人で渡るときの勇気は目的達成のため。人と目を合わせて話すことの苦手なウェンディがいろいろな人と話さなければロサンゼルスまでいけません。バスのチケットを初めて買ったり、買い物をしたりできたのも脚本を届けるという目的があったから。

 

 

キーワード3『クリンゴン語』

スター・トレックの中でクリンゴン人が使う言葉ですが、マニアの中では、これは人工言語として発展し、クリンゴン語学会もあります。ある程度マスターすると会話ができたり、もっとすごい人達は、日常会話ができたりするそうです。

ちなみに、グーグルの検索では、このグリンゴン語を表示言語にできます。もちろんウェンディは、マスターしています。

それにしても、ウェンディを保護する警察官がこのグリンゴン語を日常会話レベルで話せるスター・トレックおたくだとは・・・!でもウェンディもこれで安心感を持つことができたんですよね。

相手の一番安心できるところで関係性を作るというのは、特別支援教育の基本中の基本です!このキーワードを知るだけでも、本当によく自閉症のことを理解して制作していることがわかります。

キーワード4『ウェンディと姉』

ウェンディと姉の関係は、この映画の大事なキーワードです。個々の部分はあまり詳しく書かないほうがいいと思うので書きません。

ウェンディが書いている『スター・トレック』の脚本は物語中も場面場面で重要な意味を持って挿入されています。脚本は、不時着したスポックとカーク船長の物語です。スポックを自分、カーク船長を姉と見立て書いています。

スター・トレックが、SFの形はとっていますが、人間関係形成劇だったのと同じように、ラストシーンを観ると『500ページの夢の束』は家族再生物語だったんだと気付かされます。

そして、ここまで書いて今気づいたことなのですが、ウェンディがかきあげた脚本をソーシャルワーカーのスコッティにだけは見せます。なぜスコッティにだけは見せたのかわからなかったのですが、そこにもスター・トレックの要素がありました。役名はわすれましたが、エンジニアの一人だったと思います。彼にスコッティを重ねているのではないかな。

一つのキーワードが、他のキーワードとも絡み合いながら物語は進んでいきます。キーワードを意識しながら映画を見るとより深く映画を楽しめるのではないかと思います。

おさらい

自閉症の女性を主人公にした映画『500ページの夢の束』は自閉症の特徴をよく表現しています。そして、たくさんのキーワードを散りばめながらも、障害があってもなくても人との関係を形成していくときの基本的なことや家族について考えさせる秀逸な心温まる、ヒューマンな映画です。特別支援教育関係の方たちだけでなく、親子で一緒にどうぞ。おすすめです。

 

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