ストレスを乗り越えるのに自己肯定感を高めることが必要って本当ですか?

長い長いトンネルからそろそろ出られそうで出られないこの状況にストレスが溜まってませんか?

そんな状況の中で、「ストレスを乗り越えるには自己肯定感を高めることが必要だ!」というようなことを見聞きすることが多くなりました。

本当にそうなんでしょうか?

今日は、ストレスに勝つには本当に自己肯定感が必要なのかということについてメンタルトレーナーの立場から書いていきます。

こんにちは、メンタルトレーナーの長沢です。

今日、新しい気付きや心動くこと見つけましたか?

自分の強みを生かしながら、チベーション高く、前向きに、そして、ワクワクしながら、自分で考え行動し、ポジティブで健康な心で生きられるサポートをしています。

今日のテーマは、「ストレスを乗り越えるのに自己肯定感を高めることが必要って本当ですか?」です。

あなたはどう思いますか?

少し詳しく説明していきます。

自己肯定感とは

自己肯定感というのは、簡単に言うと、

「自分はありのままでいい」とか「生きているだけで価値がある」と感じる感覚のことです。

似たような言葉に自尊感情とか自己効力感というものがありますが、これらとは少し違います。自尊感情や自己効力感というのはしなやかで柔軟な折れない心を作る上での大切な要素です。

最近では、この自己肯定感にも「〇〇自己肯定感」というように枕詞がついたものも見受けられます。でも、色々と枕詞がついても、自己肯定感を高めてもストレス解消には繋がりません。また、自尊心とか効力感も関係していません。

ちなみに、自尊感情と言うのは、「自分とはこういう人間だ」と自分のことを知っている、どちらかというと自己理解に近いものです。また、自己効力感というのは「自分にはできる」と思えることです。問題を解決する力や学習能力と言っても良いかもしれません。

どうも、自己肯定感と自尊感情や自己効力感がごっちゃになっているのが今の自己肯定感のように思います。

少し具体的な話をします。

「友達が約束の時間にこない」という状況を考えてみましょう。あなたなら、どのように考え、どんな感情を持ちますか?

自己肯定感というのは、「友達が約束の時間に来ない」という状況で様々な感情を抱えている自分を肯定するということです。

友達が約束通りに来ないことに対する感情は、「腹を立てる」、「イライラする」、「友達を避難する」、「なにか理由があるんだろう」等など様々です。

良いとか悪いとかの答えはありません。この状況の捉え方というのは人それぞれですし、そこからどんな感情を持つのかというのも人それぞれなんです。

ですので、自己肯定感だけではストレスを乗り越えることは難しいのです。では、どうしたらストレスに勝つことができるのか

ストレスを乗り越える方法=捉え方の癖を発見しよう!

自己肯定感を高めてストレスを乗り越えると言われてもなかなか難しいことがおわかりいただけたと思います。それではどうやってストレスを乗り越えたらいいのかということです。

ストレスを感じる状況というのは、なにか物事が起こった状況に直面したときに沸き起こるネガティブな感情です。

この感情が沸き起こるメカニズムは、

  1. 友達が約束の時間に来ない!(状況)
  2. 友達が約束の時間に来ないということに対するあなたの捉え方(考え方)
  3. 感情が沸き起こる。

の順番になります。

どんな捉え方をするのか、どんな感情を持つのかは人それぞれだと書きましたが、実は感情はどんな捉え方をするかで決まってくるんです。

例えば、

「俺は時間通りに来てるのに、何だよ!約束は守るべきだよな。」という捉え方をしたら当然怒りの感情が起きます。「腹立つわ~」とか「来たら絶対文句いってやるからな」

「時間を間違ったかな?」という捉え方なら不安や怖れ、緊張といった感情が起きます。「帰っちゃったかな~」「わっ、怒られそう」

という感じです。これはどんな人も同じです。

ただ、この捉え方にはその人なりの癖があります。

ストレスを乗り越えるには、この物事に対するあなたの捉え方の癖を発見することがまずは大事です。

あなたの物事に対する捉え方の癖を発見する方法を1つお教えします。順番通りやってみてください。

  1. 最近、ストレスを感じたことを思い出してください。
  2. 次にどんな感情になりましたか?
  3. その時心のなかでどんな言葉をつぶやきましたか?

例えば、上の例なら、

  1. 「友達が時間通りこなかった」
  2. 「腹が立つ」
  3. 「時間は守るべき」

というようにしてみます。この場合は「~すべき思考」の癖があることが発見できました。

ある面では、ストレスを作っているのは自分の捉え方の癖にあるということが言えます。

それでは、自分の癖がわかったら次にやることは何?という声が聞こえそうなので、自分でできる超簡単な方法を紹介します。

捉え方の癖に挑む!

自分の捉え方の癖がストレスを生み出していることがわかったところで、次にやるべきことはストレスを生み出すような捉え方の癖を治すことです。

といっても、この出来事や状況の捉え方というのは、あなたが生まれたときから今日まで長い年月をかけて作られてきたものなのでなかなか頑固です。ちゃんとしたトレーニングが必要ですが、ここでは超簡単に自分でできる方法を一つお教えします。

それは、

「言い換える」

ということです。

この言い換えるとうこと、専門的には「反証する」といいますが、とても大事で言い換えができないと、どんどんストレスが溜まっていきます。

やり方は、自分の捉え方を言い換えるだけです。

「時間通りに来ているのに、約束は守るべきだ」という捉え方には、

「自分は今日約束通りにこれたけど、遅れることもあるし、友達もなにか事情があって遅れているのかもしれない。」などと置き換えることができますよね。

このように置き換えるだけでもここから沸き起こる感情って違うと思いませんか?

「失敗しちゃった。俺はだめなやつだ」なら、「失敗したことはだめだけれど、次頑張ればいいし、失敗することだってあるさ。」

など言い換えることができます。

まとめ

今日は、最近良く見聞きする自己肯定感とストレスの関係に少し違和感を感じたので感じていたことを書いてみました。

今日書いたことはごく初歩的なところで、言葉足らずなところや説明不足なところがたくさんあります。ですので、詳しく知りたい方はお近くの専門家に相談してくださいね。

また、自己肯定感自体を否定しているわけでもありません。

最後に、僕がメンタルコーチ・トレーナーとしてストレスを感じたらという設定でまとめます。

状況:「は~、今度のクライアントさん、苦手なタイプのクライアントさんだ。」

ストレス状況:自分はだめコーチだ。自分にはできない」

感情:「不安」、「気持ちの低下」

言い換え:「がっかりしても無理ないよ。人を助けるのって難しいよ。」

「今までトレーニング、コーチしてきたクライアントさんを考えてみたら、いつも力不足だったわけではないよね。」

「こんなことはだれでも経験することだ」

「これは良い経験の蓄積になる、絶対にベストを尽くそう!」

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

語学の勉強や仕事でストレスを感じたときには、ストレスになっている自分の捉え方を言い換えてみましょう!

それではまた。

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