ストレス社会で毎日ストレスにさらされ心痛めて心が折れ、職場をやめたり、命を落とす人を一人でもなくしたいという思いから、強いストレスにさらされても心折れることなく、柔軟でしなやかな心をつくる企業研修・セミナー・レジリエンス教育(小・中・高・大学生)・レジリエンストレーニングを行っているレジリエンストレーナーの長沢です。
間もなく新年度が始まります。中小企業の経営者のみなさんにとっては、今年度こそは売上アップ!と意気込んでいるかもしれませんね。
さて、今日は中小企業こそがこれからの時代主役になれるかもしれないという話です。
最近流行りの「働き方改革」。この本当の意味は、「社員が自分で目標を設定し」、「自分らしく働く」環境を作ることです。
簡単に言うと働きがいのある会社を作るということです。これは、身動きのできなくなった大企業では無理なことなんですね。中小企業だからこそできるんです。そしてそのキーポイントは経営者のあなたです。あなたが働きがいのある会社を作ろうと変わればあなたの会社は変わることができます。
あなたの会社が抱える多くの問題点は経営者であるあなたの問題です。
まずあなたが変わりましょう。
そうすることによって、「人材は育ち」、「会社を辞める社員が減り」、「優秀な人材が集まる」ようになります。
経営者であるあなたの思いを伝えよう!
これまでの多くの日本企業の経営は、
- 単純な仕事内容
- マニュアル化定量的指数と規則による評価
- 完全なトップダウン
- 適正に配慮しない大量採用
でした。その結果どうだったかと言うと、
社員同士の敵対性が強くなり、孤立、過重労働を生んできました。
一方では、
会社を変えていくような斬新な発想を持った社員は潰されてきました。
その結果、
会社は
活性化しなくなり、惰性が蔓延ることになりました。
いやいや大げさではありません。多くの若者が感じていることです。
しかし、この様な状況も大企業なら変えることは難しですが、中小企業なら経営者のあなた次第で変えることができるんです。
まずはあなたの「思い」をちゃんと伝えましょう。日々の行動につながるまで伝えてほしいと思います。
「思い」というのはビジョンと言ってもいいです。でも、勘違いをしている方もいるのですが、決して数値目標ではないです。あなたが自分の会社にかける「思い」を言語化したものがビジョンです。
あなたは結果にこだわりすぎていませんか?
景気は上向きと言われながらも実際の売上には必ずしもつながっていない会社が多いですよね。確かに経営は苦しくなる一方ですよ。だからどうしても数字が気になり、結果ばかりを求めていませんか?このような場合は、間違いなく、社員のモチベーションは下がってます。
いわゆる「バッドサイクル」に入ってしまうからです。
バッドサイクルというのは、
- 成果が上がらない
- 対立と押し付け・命令
- 面白くない・受け身が多くなる
- 自発的・積極的行動がなくなる
- 更に成果が上がらなくなる
というサイクルに陥ることです。
フラットな組織に
最近良く耳にするのが、
「うちはフラットな組織にしているから」という言葉です。でもこれもよ~くみてみると、フラット型ワンマン組織になっているところがあります。注意が必要です。結局そういうところでは、本音も言えません。
社員を育成するシステムを形成しよう
最後に大事なのが、社員を育成するシステムがちゃんとあるかどうかということです。社員を育成するシステムが無く、会社風土としても社員を育てようという空気がない会社は、若手社員のモチベーションが上がりませんね。自らの成長を実感する機会が少ないからです。
良い人材が採用できない、採用してもすぐに辞めてしまうという会社は、もう一度考えてほしいと思います。
時間と労力をかけて、しっかりと人材育成に力を入れていけば、必ず、自律的で、積極的な社員へと成長していきます。そうなると会社も全体として、成長しますし、辞める社員も減り、人材が集まってくるような会社へと変わって生きます。
いま、中小企業の経営者に最も問われている課題だと僕は感じています。
まとめ
結局、働き方改革で本当に目指すべき方向は、本質的に旧体制である日本の経営を抜本的な改革をしていく=自由で民主的な働きがいのある会社を作っていくということだと僕は思っています。そのためには、経営者が本当に変わることの必要性を求めているのですね。