「旅で身につけるレジリエンス」5つの実践方法とは?

旅に出ると、不安や戸惑い、緊張といったネガティブな感情に出会うことがあります。

けれどもそれらは、決して「マイナスな気分」だけではなく、私たちの中に深く根づいた“生存本能”のサインなのです.


こんにちは、ハーバード大学流心理学で心と脳をポジティブに整える専門家の長沢です。

今日、新しい気付きや心動くこと見つけましたか?

自分の強みを生かしながら、モチベーション高く、前向きに、そして、ワクワクしながら、自分で考え行動し、ポジティブで健康な心で生きられるようにサポートしています。

旅は、ただの娯楽ではありません。ジリエンスを育てる貴重な機会です。

今日は、旅がレジリエンスを育てる理由を深堀りしていきます。

ではどうぞ!

レジリエンスと旅に秘められた深い関係

レジリエンスとは、困難やストレスに直面したときに、それをしなやかに乗り越え、立ち直る力のことを指します。

単なる「我慢強さ」や「気合い」とは異なり、状況を受け入れ、柔軟に思考を切り替え、前向きな行動へと移していける“心の回復力”です。

変化の激しい現代社会では、このレジリエンスがますます重要視されています。

仕事、人間関係、社会の不安定さなど、私たちは日々多くのストレスにさらされながら生きています。

そんななかで、自分自身の感情を調整し、逆境を成長のきっかけに変える力は、人生をしなやかに生き抜くための大きな武器となります。

旅は、そんなレジリエンスを育てるための絶好のトレーニング環境なんです。

なぜなら、旅は常に“予測不可能な体験”に満ちているからです。

計画通りにいかない移動、思いがけないトラブル、文化や言葉の壁、等々。

旅先では日常のようにすべてがコントロールできるわけではありません。

その不確実性に対してどう向き合うか、どう反応するか。

それがまさにレジリエンスを試され、鍛えられる瞬間です。

新しい環境で、思考と行動を柔軟に切り替える力を体験的に学べるのが、旅の大きな魅力なんですよね~。

 

旅に出ると、不安や戸惑い、緊張といったネガティブな感情に出会うことがあります。

けれどもそれらは、決して「マイナスな気分」だけではなく、私たちの中に深く根づいた“生存本能”のサインなんですよ。

太古の時代、人間は未知の土地に足を踏み入れたとき、命を守るために警戒心を高めました。

どこに敵が潜んでいるか、食べ物はあるか、安全な場所はどこか!

それを見極めるために、不安という感情が必要だったのです。

その本能は、現代の私たちにも無意識のうちに残っています。

見知らぬ土地を旅するとき、なぜか五感が研ぎ澄まされるように感じたり、地図がなくても方向感覚が働いたりすることがあります。

これは、私たちの脳が「今ここで生き抜く」ために、空間認知力や注意力を最大限に働かせている証拠です。

旅先で呼び起こされるこの“人類の記憶”とも言える感覚こそが、レジリエンスの源です。

ネガティブな感情は、実は成長の入口であり、私たちをより強く、しなやかにしてくれる貴重なきっかけなんですよっ!

旅で実践する!レジリエンスを鍛える5つの方法

予期せぬ出来事に柔軟に対応する力を養う

旅には予測できない出来事がつきものです。

電車の遅延、宿泊先のトラブル、急な天候の変化、現地の言葉が通じないハプニング・・・。

どれだけ綿密に計画していても、すべてが思い通りに進むことはありません。

太古の時代、人間が生き延びるためには、「環境の変化にいかに迅速に対応できるか」が命運を分ける要素でした。

突然の天候の変化、獲物の動き、地形の異変・・・。

そうした“想定外”に直面したとき、臨機応変に行動できる柔軟さこそが生存の鍵だったのです。

旅先では、この“環境への即応力”が現代のかたちで試されます。

そこに、私たちのレジリエンスが表れます。

計画が崩れたとき、それを「失敗」として受け止めるか、「新しい展開のはじまり」として捉え直せるか。

その視点の切り替えが、心のしなやかさを育む実践となります。

異文化との出会いで、「違い」を受け入れる訓練

生き残るために、人間は「知らないもの」に対して警戒心を抱くように進化してきました。

これは本能的な防衛反応ですが、現代社会ではこの反応が時に“差別”や“拒絶”というかたちで現れてしまうことがあります。

旅では、そうした“違い”に真正面から出会います。

文化、習慣、言語、表情、価値観・・・。

自分の常識が通用しない場面に出会うたび、人は無意識に戸惑い、不安になります。

けれど、それは私たちの本能が作動しているサインでもあるのです。

その違いを恐れず、柔らかく受け止める体験こそ、レジリエンスを育てる絶好のチャンスです。

他者を受け入れる力は、同時に自分自身を許す力にもつながります。

異文化との出会いは、外側に広がるだけでなく、内側にも深く届いてきますよ。

一人旅で内面の声と向き合う時間を持つ

集団で生きてきた人類にとって、「孤独」は本来、リスクのある状態でした。

仲間のいない場所では外敵の危険が高まり、安心して眠ることもままならなかったからです。

そのため、私たちは無意識に「一人」を避けようとします。

しかし、現代においての“一人”は、生存の危機ではなく、“自己と向き合う貴重な時間”に変わり得ます。

特に旅先の一人旅は、他人の目や評価から離れ、静かに自分の感情や思考に耳を傾ける機会になります。

不安や寂しさを感じる場面こそ、自分の内面に触れるチャンスです。

その時間を通じて、自分を理解し、感情を整理し、意思を確かにすることができます。

これは、環境がどう変わろうとも、自分を見失わずに立ち戻れる“心の軸”を育てるプロセスです。

「今ここ」に集中することで、心のバランスを整える

現代人の多くは、まだ起きていない未来への不安や、過去の失敗への後悔に心を奪われがちです。

これは、外敵のリスクを事前に察知するという、人間の生存本能に由来します。

けれど、過剰な心配や執着は、逆に私たちの判断力や行動力を鈍らせてしまうのです。

「今ここ」に集中することは、この思考のノイズを静め、現実への反応力を取り戻すための鍵といわれます。

旅先では、特に自然の中に身を置くと、目の前の風景や音、空気に意識が自然と向かいます。

これはただの癒しではなく、“心を今に戻すための再起動”とも言える行動とも言えるんです。

意識的に「今感じていること」に注意を向ける習慣は、ストレスの軽減だけでなく、意思決定力の強化や感情の安定にもつながります。

これは、変化の多い現代社会を生き抜くための“精神の羅針盤”になりますよ。

小さなトラブルを成功体験に変える「意味付け」の力

人間は、出来事そのものよりも、「それをどう意味づけるか」によって、心の状態が大きく変わる生き物です。

旅先で起きる小さなトラブルも、すぐに“失敗”と決めつけてしまえば、心は固くなり、動けなくなります。

しかし、太古の時代から人類は、“経験”から意味を見出し、それを仲間に語り継ぐことで知恵を築いてきました。

何があっても、そこから何かを学び、意味を持たせる。

この“物語化する力”こそが、レジリエンスの本質です。

道に迷ったなら「新しい場所に出会えた」、トラブルが起きたなら「自分の対応力を試す機会だった」

そんなふうに、自分なりの意味をつけることで、出来事は「自信」として蓄積されていきます。

 

このように、旅という“非日常”の中で、人類が持つ本能や生存知としての感覚を目覚めさせながら、実践的にレジリエンスを鍛えていくことができるんです!

旅を終えた後も、レジリエンスを育て続けるには

人間の脳は、危機的な出来事ほど強く記憶に残すようにできています。

これは、過去の危険な体験を忘れず、次に生かすための生存戦略の一つです。

しかし現代では、その本能が過剰に働き、“不快だった体験”ばかりが記憶に残ってしまうこともあります。

だからこそ、旅を終えたあとは、意識的に「自分が何を経験し、どう成長したか」を振り返ることが大切なんですよ。

予期せぬトラブルをどう切り抜けたか、未知の場所で何を感じ、どう行動したか。

これらの体験を丁寧に言葉にすることで、“危機”だった記憶が“成長”の物語へと書き換えられていきます。

その作業を通して、自分がどれほど対応力を持ち、どれほど回復力があったのかに気づけるのです。

それは自己肯定感を育て、次の挑戦への自信につながるんです。

旅で学んだ感情との付き合い方

感情は、環境の変化に素早く対応するための“センサー”として私たちに備わっています。
不安、怒り、喜び、驚き。

どれもが、何かに気づくための信号です。

しかし、感情に振り回されてしまうと、逆に行動が制限されてしまいますよね。

旅では、その感情の波が日常以上に高く、かつ頻繁に訪れます。

だからこそ、自分の感情に気づき、それを“扱う”力が育ちやすいのです。

旅の中で体験した「怖かったけど一歩踏み出せた」「怒りを手放して笑えた」といった瞬間を思い出してみてください。

それは、感情を抑え込むのではなく、うまく付き合うという新しいスキルの証です。

この感覚を日常生活に応用することで、職場や人間関係、家族とのやりとりの中でも、より安定した自分でいられるようになりますよ。

旅は、外の世界を巡ることで、内なる世界のバランスのとり方を学ぶ場でもあるのです。

また「旅がしたい」と思える心の柔軟さを保つ

人間は、同じ場所にとどまることで安心を得る一方、新しい世界に触れることで刺激と成長を求める存在でもあります。

これは、定住と移動を繰り返してきた人類の歴史にも通じる二面性です。

旅を終えたあと、「また行きたい」と思えるかどうかは、心が柔軟であるかの一つのバロメーターです。

未知への不安があっても、挑戦してみたい。

失敗しても、また立ち上がれる。

そんな前向きな欲求は、現代をしなやかに生きるためのレジリエンスそのものです。

旅で得た視野、変化への耐性、感情との付き合い方。

それらを忘れずに日常に持ち帰り、「いつでもまた冒険に出られる自分」であり続けること。

それが、旅の本当の恩恵かもしれませんね。

まとめ

旅は、私たちの中に眠る“本能”を静かに呼び覚まします。

予測できない状況にどう対応するか、違いをどう受け入れるか、不安や孤独とどう向き合うか。

その一つひとつが、私たちのレジリエンスを鍛え、しなやかさを身につけさせてくれます。

非日常での体験は、ただの思い出では終わりません。

旅を通じて磨かれた感覚を、日常にも持ち帰り、自分の内面をアップデートし続けていくこと。

それこそが、レジリエンスを“生きる力”として育て続けるコツです。

ではまた!

 

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