旅行が折れない心を鍛える理由ー科学が示すメカニズム

これから年末に向けて、帰省や連休を利用しての旅行を楽しむ方が増えます。

そこで、今日は旅行が心を鍛える理由について簡単に触れていこうと思います。


こんにちは、ハーバード大学流心理学で心と脳をポジティブに整える専門家の長沢です。

今日、新しい気付きや心動くこと見つけましたか?

自分の強みを生かしながら、モチベーション高く、前向きに、そして、ワクワクしながら、自分で考え行動し、ポジティブで健康な心で生きられるようにサポートしています。

旅行は日常生活から離れ、まったく異なる環境に身を置く体験です。

研究によれば、新しい景色や文化に触れることで、脳内のストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制されることが分かっています。

それではもう少し詳しくみていきましょう!

旅行が心に与える影響

旅行は日常生活から離れ、まったく異なる環境に身を置く体験です。

この「非日常」の感覚が、ストレス軽減に重要な役割を果たします。

普段繰り返すルーチンワークや悩み事から距離を置くことで、頭の中をクリアにするきっかけとなります。

また、旅先での新しい刺激は、心のリフレッシュを促します。

自然豊かな環境や、美しい建築物、地域のグルメなどに触れる体験は、感情を「ポジティブモード」へ切り替える作用があります。

一度感情がリセットされることで、帰宅後の生活にも「また頑張ろう」というやる気が湧き、気持ちが軽くなるなど前向きな影響をもたらします。

自己効力感を高める冒険体験

旅先での新しい体験には、自己効力感を高める力があります。

自己効力感とは「自分はやればできる」という感覚のことで、この感覚は逆境を乗り越える力と深く関連しています。

旅の計画を立てたり、異文化の中で自分の意思で行動したりする経験は、自分自身の能力を再認識する貴重なチャンスを与えてくれます。

さらに、未知の挑戦を乗り越えたときの達成感は、心を大きく成長させます。

たとえば、初めての海外旅行で異なる言語や文化に触れ、コミュニケーションを取れた経験は、達成感だけでなく大きな自信を与えてくれます。

科学が解き明かす「折れない心」と旅行の関係

旅行は脳の「可塑性」を活性化させる強力な方法です。

脳の可塑性とは、新しい経験や環境に適応する能力のことで、これが高まるとストレスや困難に直面しても柔軟に対応できる力が養われます。

たとえば、旅先で新しいルートを覚えたり、異文化の中で意思疎通を図る経験は、脳の神経回路を再構築し、適応力を高めるとされています。

さらに、旅行中に得られる新しい体験は、脳内のストレス反応を抑える働きがあります。

特に、自然に囲まれた環境や静かな場所で過ごすことは、脳の扁桃体(ストレス反応を制御する部分)の活動を鎮静化するともいわれているんです。

その結果、不安感が減少し、心が穏やかになる効果が得られるのです。

このような脳科学的な観点から、旅行はレジリエンスを高めるための有効な手段と言えるんですね。

旅行中に分泌される「幸せホルモン」

旅行中には「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやオキシトシンの分泌が促進されます。

セロトニンは、心の安定や幸福感をもたらす神経伝達物質であり、特に朝日を浴びたり、自然豊かな環境を散策する際に活性化します。

一方、オキシトシンは、人との触れ合いや安心感を与えるホルモンで、旅先での交流や新しい出会いがその分泌を促します。

これらのホルモンが分泌されることで、心理的な安心感が高まります。

例えば、友人や家族と一緒に旅行をする際、共有する楽しい瞬間がオキシトシンを増加させ、絆を深める効果があります。

心と体の健康を支える科学的データ

旅行は心だけでなく体にも良い影響を与えます。

例えば、旅先で多く歩いたり、アクティビティに参加することで身体的な運動量が増え、血行促進や心肺機能の向上が期待できます。

さらに、自然の中で過ごす時間が増えると、免疫機能を高める「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の活性化も報告されています。

精神的な面では、旅行が幸福度を高める多くのエビデンスがあります。

例えば、ある研究では、旅行を経験した人は、仕事の生産性や日常生活への満足感が向上することが示されています。

また、旅先での体験を思い出すだけでも脳内でドーパミンが分泌され、ポジティブな感情が再び湧き上がる効果が確認されています。

これらの科学的なメカニズムを理解することで、旅行が単なる娯楽にとどまらず、折れない心を育てるための強力な手段であることが実感できますよね。

逆境を旅で乗り越える実践方法

ストレスを軽減するには、自分にとって癒しとなる環境を選ぶことがポイントです。

例えば、リゾート地でのんびりと過ごしたい人には南国のビーチが最適です。

一方、静寂を求める人には、日本の温泉地や北欧の田舎町といった落ち着いた雰囲気の場所がおすすめです。

旅先を選ぶ際は、自分の現在の感情やニーズを考慮することが大切です。

例えば、「エネルギーを補充したい」と感じるなら活気ある都市を、「リラックスしたい」と感じるなら自然豊かな地域を選ぶといいですよ。

まとめ~旅行後の効果を最大化する習慣

旅行の効果を旅行後も継続させるためにも、体験を日常生活に取り入れる工夫をしてみてください。

例えば、旅先で学んだ料理を自宅で再現したり、旅先で撮影した写真を飾ることで、ポジティブな感情を思い出すことができますよ

また、旅で得た気づきをもとに、生活習慣を見直すきっかけを作るのも有益です。

 

旅行後に写真や動画を見返し、旅の思い出を振り返ることは幸福感を再び高める効果があるんですよ。

心理学的には、ポジティブな体験を思い返すことで、ストレスを緩和し、前向きな感情を強化することが示されています。

さらに、旅行で得た新たな視点を振り返り、未来の行動に活かすことで、より意義深い人生を築くきっかけになりますよ。

今日は簡単ですが、ここまで。

ではまた。

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